BUNGAKU@モダン日本_archives(旧・Yahoo!ブログ)

2005年2月18日〜2019年12月15日まで存在したYahoo!ブログのデータを移行しました。

2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

東京タワーと知的所有権―続・フラダンスに著作権って,あり?(その2)

知的所有権って? 知的所有権の対象は,文芸,美術及び学術の著作物,演奏家の実演,CD等の音源及び放送,発明,科学的発見,デザイン,商標やサービスマークの類など,たくさんあります。 しかも,近年はその対象がどんどん広がっているようです。 ことば…

大勝軒と知的所有権―続・フラダンスに著作権って,あり?(その1)

閉店した大勝軒を目の前に思ったこと 東池袋のラーメン店「大勝軒」が46年間の営業を終え,去る3月20日に閉店しました。 メディアがこぞって取り上げたので,ご存じの方も多いのではないかと思います。 たまたま近くに行ったので,タウンページ掲載の「…

仕事,辞めることにしました―バトンのブラックホール9

★お気に入りのブログにアクセスしたら,こんなことになりました。 ◆この1年間でつらかったことは何ですか? いろんなことに手を出しすぎて, 毎日が空回りの連続になってしまったことです。 身近な人たちに理解してもらえていないな~と感じつつも, これと…

「二階扉をつけてください」と言われたら…三崎亜記『バスジャック』の世界

「ああ、ご主人さん?もう町内ではお宅だけなんですけどねぇ。そろそろつけてもらえないですかねぇ」 玄関に立った小太りの中年女性の声は、露骨に険を含んでいた。 (中略) 「あの、すみません、何のことでしょうか?」 「何って、二階扉ですよ! 回覧板廻…

「ひとり日和」の家とリリー・フランキー的な中山律子―京王線文学散歩

「ひとり日和」の家を探して 第136回芥川賞受賞作,青山七恵の「ひとり日和」を読みました。 三田知寿というフリーターが,京王線沿線の一軒家に住む荻野吟子という親戚の老女のところに転がり込んで過ごした1年足らずの日常がたんたんと描かれています。 …

ボクのうしろめたさ―リリー・フランキーの『東京タワー』(その4)

上京という背信 リリー・フランキーの『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』が多くの人びとの支持を受けているのは,“近代的な親子関係が抱えてきた哀しみ”に触れているからなのではないでしょうか。 虐待する親が増えているという話がありますが,多…

戦争の闇,アメリカの影―リリー・フランキーの『東京タワー』(その3)

アメリカはバカタレ リリー・フランキーの『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』の冒頭近くには,「この話は…ボクの父親と、…ボクと、東京タワーの麓で眠りについた、ボクの母親のちいさな話です」と書いてあります。 朝鮮戦争で戦ったアメリカ軍の戦…

追憶のウ○コちゃん―リリー・フランキーの『東京タワー』(その2)

追憶のウ○コちゃん 先にあやまっておきます。すみません。。。 お気に入りブログのひとつ,大ざえもんさんの地上室の手記に「追憶のウ○コちゃん」 という記事がアップされました。先月の27日のことです。 ちょっと下品なタイトルですが,大ざえもんさんの記…

ベストセラー小説と生き残りの罪障感―リリー・フランキーの『東京タワー』(その1)

東京タワーでヤフオク・デビュー! リリー・フランキーの『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』をYahoo!オークションで落札しました。 出版直後に書店で見かけて,買いたいなと思っているうちにベストセラーになってしまい,ついつい買いそびれていた…