BUNGAKU@モダン日本_archives(旧・Yahoo!ブログ)

2005年2月18日〜2019年12月15日まで存在したYahoo!ブログのデータを移行しました。

2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

今週末は京都にまいります―いくつかの近況報告

京都に行きます! 8月 30日(土)の午後1時半から立命館大学衣笠キャンパスで横光利一文学会の研究集会が行われます。 テーマは「東アジアネットワークのなかの横光利一」 。 村上春樹の記事ばかり書いていますが,卒論は横光利一だったので,それが専門だ…

三島由紀夫の『金閣寺』とアメリカ

金閣寺というメタファー 雑誌『三島由紀夫研究』の第6号「金閣寺特集」を読みました。 180ページの研究雑誌で,演出家の戌井市郎さんを囲む座談会「文学座と三島由紀夫」を巻頭にすえ,「『金閣寺』の位相」(大久保典夫),「『金閣寺』論―想像力の問題」…

村上春樹はなぜ両親について語らないのか―全共闘世代のルーツ

全共闘世代の父母 「団塊の世代」と「全共闘世代」は,たぶん,ちょっと違います。 どちらも敗戦後の1947年から1949年ぐらいまでのあいだに生まれた世代を指す言葉ですが,「全共闘」というのは基本的には大学生が作った運動組織なので,大学に入学しないで…

暗闇と音楽―『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を読む(その3)

闇を描く 村上春樹の『ノルウェイの森』が映画化されることになりましたが,文字表現と映像表現にはさまざまな違いがあります。 小説には描けないものもあれば,小説でしか描けないものもあるはずです。 もちろん,映像化されることによって,小説に描かれて…

映画「ノルウェイの森」の監督をやるトラン・アン・ユンの「夏至」をみる

トラン・アン・ユンの「夏至」 トラン・アン・ユン監督の映画「夏至」を観ました。 なぜ観たのかと言えば,村上春樹から『ノルウェイの森』の映画化を許された監督の映画だからです。 「夏至」は以前うちの家族がDVDを借りてきたことがあったので,すでに…

押井守の「ようこそ先輩」と巨大無用扉発見!の巻

押井守はすごい先輩 NHK総合の「課外授業~ようこそ先輩~」(7月20日放送)にアニメ映画監督の押井守が出演しました。 「課外授業~ようこそ先輩~」というのは,各界の第一線で活躍する人々が出身校である小学校を訪ね,自分の専門を生かした特別授業を…