2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧
小学校の国語教科書と“生き残り” 小学校の教科書に収められた「ごんぎつね」(新美南吉)や「スイミー」(レオ・レオニ/谷川俊太郎訳)などに,生き残りの罪障感(サバイバーズ・ギルト)と共鳴し合うものが読み取れるのではないかと私は書きました。(小学…
「城の崎にて」の謎の場面 志賀直哉の「城の崎にて」は,山手線の事故で死にかけた「自分」が「後養生」のために滞在している城の崎温泉での出来事を描いた心境小説の傑作です。 と同時に,夏目漱石の「こころ」や新美南吉の「ごんぎつね」などと同様に,“生…
be on Saturday Business 6月2日(土)の『朝日新聞』の別冊「be」の特集ページに,「誰のための著作権延長か」という記事が掲載されました。 記事を書いたのは朝日新聞社の丹治吉順さんという方で,今は『ASAHIパソコン』編集部に在籍しているようです。 …
動物たちの物語 小学生用の教科書には,動物を描いた物語が多く収められています。 光村図書の教科書にも,「ごんぎつね」(新美南吉)や「スイミー」(レオ=レオニ)のほかに,「大きなかぶ」(西郷竹彦)とか「ずうっと、ずっと、大すきだよ」(ハンス=…
クラムボンの正体は? 宮沢賢治の「やまなし」に登場する謎の生命体クラムボンについて,今までどのような説があったのか? 「賢治/やまなし」というサイトに,「クラムボンの正体」というページがあって,9つの説に分類されています。わかりやすくまとめ…
クラムボンは殺されたよ 光村の教科書「国語・六下」巻頭に収められている宮沢賢治「やまなし」は,謎だらけの不思議な物語です。 もっともよくわからないのが,2匹のカニの子どもの会話に出てくるクラムボンの正体です。 「クラムボンは 笑ったよ」 「クラ…
定番教材の法則 夏目漱石の「こころ」や森鴎外の「高瀬舟」,新美南吉の「ごんぎつね」など,定番教材といわれる物語には,共通点があります。 それはひとことで言うなら“生き残り”,あるいは“生き残りの罪障感”と呼べるような問題です。 それぞれ別の作品で…
先月の5日,フランス現代思想の研究家・今村仁志さんが亡くなりました。 6日に,作家の池宮彰一郎さんが亡くなりました。 17日,女優の塩沢ときさんが亡くなりました。 24日には,作家の大庭みな子さんが亡くなりました。 そして27日,ZARDの坂井泉水…