BUNGAKU@モダン日本_archives(旧・Yahoo!ブログ)

2005年2月18日〜2019年12月15日まで存在したYahoo!ブログのデータを移行しました。

2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧

大滝詠一の死を悼む―「日本語ロック論争とボクシングをする詩人たち」より

昨日,12月30日の午後5時半ごろ,大滝詠一が亡くなりました。 享年65歳。 リンゴをかじっているときに倒れ,119番通報で救急搬送する際には既に心肺停止状態だったそうです。 年の瀬の訃報。昭和も20世紀もどんどん遠ざかる感じで,寂しい限りです。 日本語…

作家と文学賞―文学の価値を創出するシステム

ある研究者の論文を専門を同じくする研究者が値踏みして採否を決める「査読」というシステムについて、再検討が必要だという声を耳にすることがある。たとえば「研究者が研究者の論文を評価するということ」(2007年5月『日本近代文学』第76集)で宗像和重は…

(もうすぐ)70万ヒット記念!―自己愛的な2013年ベスト3

70万ヒットに感謝! 今年はこれまでに,転載したものを除き,27本の記事をアップしました。 1月―1本,2月―4本,3月―3本,4月―3本,5月―1本,6月―1本, 7月―2本,8月―2本,9月―3本,10月―3本,11月―1本,12月―3本 (※この記事を含む) …

魯迅の「故郷」の翻訳をめぐるいくつかの問題―“感想”以上“解説”未満の覚書

中3国語教科書の定番,魯迅の「故郷」 ヘルマン・ヘッセの「少年の日の思い出」や太宰治の「走れメロス」などとともに,魯迅の「故郷」は中学校の定番教材として長く読み継がれてきました。 原稿の中学国語教科書では,最大のシェアを誇る光村図書の『国語3…

「なめらかな社会とその敵」がやって来た!

流動化する世界と文学 先月の17日(日)に青山学院大学で「電脳コイル」とAKB48と「源氏物語」が遭遇する,まるで異種格闘技戦のようにスリリングなシンポジウムがありました。 「流動化する世界と文学」と題されたシンポジウムの内容は,来年4月に『日本…