BUNGAKU@モダン日本_archives(旧・Yahoo!ブログ)

2005年2月18日〜2019年12月15日まで存在したYahoo!ブログのデータを移行しました。

2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『巨人の星』論の可能性―梶原一騎論を夢想しつつ

星一徹はちゃぶ台返しをしなかった 『親と子の愛と憎しみと』(歴史と文学の会/編・勉誠出版)という本に収められている松村良さんの「星一徹・飛雄馬の《光》と《闇》―『巨人の星』に見る父子の愛憎」という論考を読みました。 アニメで何度も再放送され,…

固有名をめぐる物語― 〈作家の復権〉 をめぐって(冒頭部)

ずいぶん前にアップしようとしたら,どういうわけか「不適切な文字列が…云々」ということではじかれてしまった拙文をアップしてみます。 拙著『橫光利一と敗戦後文学』第4部の冒頭部分です。今回は無事にアップできますかどうか…。 1 「ウィ・アー・ザ・ワ…

格差世界のクリスマスに…

クリスマスの豊かさを共有できない人々のための歌 1984年の暮れにブームタウンラッツのボブ・ゲルドフが中心になってエチオピア飢饉救済のためにレコーディングされた『Do They Know It's Christmas?(ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス)』という曲が…

プロレタリア文学とまんじゅう―小林多喜二の「蟹工船」を読む

「蟹工船」ブーム 今年,プロレタリア文学を代表する作家小林多喜二の「蟹工船」(1929)が突如として売れ始めました。 格差社会でワーキングプアが増え,派遣労働者が搾取されまくっている世の中にあって,若者を中心に共感を呼んだというのがもっぱらの噂で…

Yahoo!ブログ検索から外された原因―「う●こ」のせいじゃなかった。。。

ブログ検索から外された日 すご~~く久しぶりに,「ブログ的失敗。。。」の記事です(T_T) 2週間前の金曜日,「谷川俊太郎,ねじめ正一,八木重吉など―×××と近代文学(その2)」という記事をアップしました。 そのあと,いつものように記事で新たに取り上…

太宰治の「十二月八日」のこと

“斜陽の子”太田治子さんに遭遇 秋口から暮れにかけては学会シーズンで,会員ではなくても参加できるものも多く,著名な人を間近に見るチャンスです。 11月22日(土)に行われた日本文学協会の大会では,科学哲学の大家野家啓一さんの謦咳に接する機会を…