2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧
星一徹はちゃぶ台返しをしなかった 『親と子の愛と憎しみと』(歴史と文学の会/編・勉誠出版)という本に収められている松村良さんの「星一徹・飛雄馬の《光》と《闇》―『巨人の星』に見る父子の愛憎」という論考を読みました。 アニメで何度も再放送され,…
ずいぶん前にアップしようとしたら,どういうわけか「不適切な文字列が…云々」ということではじかれてしまった拙文をアップしてみます。 拙著『橫光利一と敗戦後文学』第4部の冒頭部分です。今回は無事にアップできますかどうか…。 1 「ウィ・アー・ザ・ワ…
クリスマスの豊かさを共有できない人々のための歌 1984年の暮れにブームタウンラッツのボブ・ゲルドフが中心になってエチオピア飢饉救済のためにレコーディングされた『Do They Know It's Christmas?(ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス)』という曲が…
「蟹工船」ブーム 今年,プロレタリア文学を代表する作家小林多喜二の「蟹工船」(1929)が突如として売れ始めました。 格差社会でワーキングプアが増え,派遣労働者が搾取されまくっている世の中にあって,若者を中心に共感を呼んだというのがもっぱらの噂で…
ブログ検索から外された日 すご~~く久しぶりに,「ブログ的失敗。。。」の記事です(T_T) 2週間前の金曜日,「谷川俊太郎,ねじめ正一,八木重吉など―×××と近代文学(その2)」という記事をアップしました。 そのあと,いつものように記事で新たに取り上…
“斜陽の子”太田治子さんに遭遇 秋口から暮れにかけては学会シーズンで,会員ではなくても参加できるものも多く,著名な人を間近に見るチャンスです。 11月22日(土)に行われた日本文学協会の大会では,科学哲学の大家野家啓一さんの謦咳に接する機会を…