2005-02-20から1日間の記事一覧
ここまで書かれたら,さすがに文学研究者にも応答責任が発生してしまったのではないか,というのが読後の第一印象だ。『物語消費論―「ビックリマン」の神話学』(1989年5月・新曜社)の続編とも言える本書は,『キャラクター小説の書き方』,『「おたく」の…
はじめから伝説として存在してしまうという栄光と不幸を,埴谷雄高という作家は生涯にわたって背負い続けた。敗戦後の一九四六年(昭和21),比類のない独自の観念世界を長大な小説として語り始めた時に始まった埴谷雄高という伝説は,没後七年を経た今日に…
“knowing she would”(彼女がそうしたいと思っていることはわかっている)をもじってタイトルが付けられたのだとも言われ,村上春樹の「ノルウェイの森」を語るときに常に言及され続けているのが,“Norwegian Wood”というビートルズの楽曲です。 でも,ハン…