エルサレム賞スピーチ
日和見主義ということ 『文藝春秋』4月号の「村上春樹独占インタビュー&受賞スピーチ―僕はなぜエルサレムに行ったのか」の中には興味をそそられる話がたくさん出てくるんですが,その中のひとつに「正論原理主義」と「日和見主義」の話があります。 村上春…
壁とことば “壊れやすく脆弱な卵”である“私たち”は,好むと好まざるとに関わらず,“私たち”のあいだに“壁”を立ち上げてしまいます。 もちろん村上春樹が最初に言っているように,“bombers”(爆撃機/自爆テロリスト?)や“tanks”(戦車)もある意味では“壁”…
政治的な,あまりに政治的な… 「エルサレム賞」受賞スピーチの核心とも言えるメッセージ―“高くて、固い壁があり、それにぶつかって壊れる卵があるとしたら、私は常に卵側に立つ”―を伝えるときに,村上春樹は「非常に個人的なメッセージをお話しすることをお…
大工が削除された理由 スピーチの冒頭で,「嘘つき」として村上春樹が列挙したのは,「小説家」のほかには,「政治家」「車のセールスマン」「肉屋」「大工」「外交官」「軍幹部」でした。 その中で,「車のセールスマン」「肉屋」「大工」の3つは,どうい…
嘘つきと卵 メディア用に配布された村上春樹の「エルサレム賞」受賞スピーチの原稿に,小説家と同じように嘘をつく存在として「政治家」「車のセールスマン」「肉屋」「大工」「外交官」とともに例示されていたのは,“military men ”すなわち「兵士」でした…
村上春樹「エルサレム賞」受賞スピーチ 「壁と卵」というメタファーを使った受賞スピーチが話題になっています。 “ハルキスト”ではないけれど“村上春樹の愛読者”であると自認している私にとっては,とっても気になるニュースです。 トラックバックさせて頂い…